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ラオス国マラリア対策研究

 ラオスでのマラリア対策研究は1995年から20年近くに渡って行っています。初期には媒介蚊、人間行動様式、マラリア感染状況を明らかにしLLINs(長期効果がある殺虫剤を浸透させた蚊帳)を使ったマラリア対策をいち早く導入し成果を収めており2000年にはラオス政府から労働功労賞3等を受けています。その後はマラリア対策の社会学的研究を発展させて、ラオスのみならずタイ、ガーナ、ニジェール等で展開しています。ラオスでのマラリア初期治療の村の売店や薬局など私的セクターの役割の重要性を明らかにし、Public Private Mix という東南アジア共通の戦略に発展させました。またマラリア対策と包括的学校保健戦略を融合させて、マラリア教育を重視したSchool Health Based Malaria Control の戦略を策定しました。これはタイ・ラオス・ガーナにて効果を明らかにし、世界各国での展開に結び付けています。2014年7月からラオス国保健省パスツール研究所をカウンターパートにJST(科学技術振興機構)SATREPS 地球規模課題対応国際科学技術協力プロジェクトが開始されます。これは実験室とフィールドをつないだ5年間のマラリア対策大規模研究です。国際地域保健学教室では現在までのラオスでのマラリア対策研究の経験を生かして、社会学的研究と疫学研究を実施し、実験室とフィールドをつなぐ役割を担っていきます。


マラリア感染地域は道路整備が行われていない地域も多く川をつかって奥地へアクセスする。


小林教授は1999年ラオス政府からマラリア対策への貢献によって労働功労賞勲3等を受けている。