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ケニア国複数感染症の一括診断技術による広域監視網と感染症対策基盤の構築

ケニア国複数感染症の一括診断技術を用いた多種感染症の広域監視網と感染症対策基盤の構築プロジェクト

  小林教授は長崎大学熱帯医学研究所客員教授として同研究所が進めているJST(科学技術振興機構)  貧困層を中心とする複数感染症の一括・同時診断技術開発のアフリカ拠点整備とその技術を用いた多種感染症の広域監視網と統合的感染症対策基盤の構築プロジェクトのなかで、学校保健への応用を担当して進めています。アフリカ諸国では顧みられない熱帯病(NTDs)の蔓延は深刻な公衆衛生の問題となっています。なかでも土壌伝播性寄生虫症、住血吸虫症は学童に多くの虫が感染して、学校への出席や学業への集中に大きく影響すると考えらえています。対象地域であるビクトリア湖周辺では住血吸虫症の感染ルートとして、湖畔の水へのコンタクトが明らかになっておりこれを避けるような健康教育が長年されてきましたが効果は得られていません。本研究では、学童に「湖畔の水へのコンタクトを避けるべき」といった実現不可能な健康教育にかわって、この複数感染症の一括・同時診断技術を学校保健のスクリーニングのなかへ応用し適切な治療を受けるように促すことを示唆していく教育へ変えることを考えています。


住血吸虫症の感染場所であるビクトリア湖畔にて洗濯・水浴びを行う女性


学校で使用する水は、学童がビクトリア湖からの水を汲んでくるように指導される


「なぜ学校を休んでしまうのか」学校への先生への聞き取り調査に取り組む平安山さん(学部4年)