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WHO学校保健専門家会議 “国際保健イニシアチブ:保健・教育の成果にむけて

2015年11月23日から25日に、バンコクで行われたWHO学校保健専門家会議に、国際学校保健コンソーシアム理事長・WHO技術専門家として小林潤教授、運営補佐として平安山華江・ケッサナカンヤサンが参加しました。小林教授は2日目に「低中所得国の学校における保健推進のための組織能力形成の機会と課題」について講演を行い、3日間の討議による合意事項の元になる提案がなされました。
会議には、世界各国(約30カ国)から学校保健専門家、保健または教育行政担当者、国際NGO(PCD,セーブ・ザ・チルドレンなど)従事者が総勢50名以上集いました。1日目はこれまでの学校保健の成果や学校保健の機会の拡大について、2日目は各地域別の状況と学校保健に係る困難への取り組み、3日目には今後の保健と教育における課題への対応をテーマに会議が進められました。全日程を通して、専門家によるプレゼンテーションと参加者を4グループに分けたラウンドテーブルディスカッションが行われ、世界における学校保健の共通課題を認識しあいながら、各国・各地域の状況に応じた学校保健計画が検討されました。
3日間の会議を通して、学校保健における駆虫や手洗いの促進などによる感染症対策の成果を再認識し、非感染症疾患への取り組みの必要性、持続可能な開発目標(SDGs)が国連によって採択された今日における地球環境や災害対策も視野に入れた持続的な学校保健の在り方、保健と教育関係者間のより良いパートナーシップ構築、包括的な学校保健の実施の在り方を見つめる機会となりました。