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健康教育とその実践のGAPが顧みられない熱帯病蔓延の一つの原因か?Plos NTDに掲載。

住血吸虫症はかつては世界の5大疾患の一つといわれ、今ではNTD(顧みられない熱帯病)の最も対策で重点が置かれている疾患で、いろいろな対策が長年行われているにも関わらず、世界の各地で未だに高い感染率のスポットが多々あるのでしょうか?その理由の一つを我々はこの論文で示すことができました。ケニアで仕事をするチャンスができて、子供達が学校へ毎日毎日水を湖のほとりから運ぶ現実をみてこの事実をエビデンスにしないといけないと思ったのは、もう7年も前でした。竹内さんの発刊までの長年の努力に乾杯。下のリンクは熱帯医学では最もインパクトファクターの高い雑誌PLOS NTD掲載されたこの内容を示す私達の論文です。

Despite provision of preventive measures against schistosomiasis such as mass drug administration (MDA) long time, the prevalence of Schistosoma mansoni remains high in many areas, countries. We show one of the reason in this paper. It was seven years ago that I had the opportunity to work in Kenya and thought that this fact should be shown by evidence that children carry water from the lake every day to school.Thanks Dr. Rie for your effort to create out put of our research.
Please click below link, which is shown new our paper in Plos NTD
https://journals.plos.org/plosntds/article?id=10.1371/journal.pntd.0007572

クリスタル・エストラーダさんAPACPH2018でベストプレゼンテーション賞を受賞


当教室博士後期課程学生のクリスタル・アミエル・エストラーダさんは、2018年9月12-14日にマレーシア・コタキナバルで開催された第50回アジア太平洋公衆衛生学会:Asia Pacific Academic Consortium for Public Health Conferenceにてベストオーラルプレゼンテーション賞を受賞しました。

本学会はアジア太平洋地域の公衆衛生校のネットワークで毎年行われるもので、公衆衛生学の国際学会として重要なものです。琉球大学保健学研究科はメンバー校としての役割を果たしてきましたが、今回学生では初めての受賞となりました。数多くの演題から161が口演として採択され、その中で最も優秀な口演として選ばれました。
クリスタル・エストラーダさんはフィリピンからの留学生ですが、本学保健学研究科国際地域保健学教室で勉強をしながら母国に度々もどり、首都圏マニラでの学校教育から脱落した学生たちを受け入れているAlternative Leaning Systemで学ぶ学生たちを対象にメンタルヘルスの研究を実施しています。

今回はこの研究の一部を発表しましたが、演題名は“A qualitative study on the role of school psychosocial environment on the suicidal ideation and behaviors of Filipino adolescents enrolled in the Department of Education’s Alternative Learning System”であり、現在開発途上国でも注目が高まってきている精神保健・思春期保健の分野にいち早く取り組んだ研究です。また学校に来ない子供達を対象にした研究で、多くが貧困層でスラムに居住しており、大変アクセスが難しいグループを取り扱っていることも評価できます。研究結果は今後学位論文としてまとめられるだけでなく、フィリピンの精神保健・思春期保健政策の実施に大きく寄与するエビデンスとなると期待されます。

今回の受賞を受け、本人のみならず琉球大学や協力機関のフィリピン大学からも称賛の声が多く聞かれ、両校の多くの大学院生・教員が大いに刺激を受けています。
 

 

イスラム圏・健康教育に関する研究

イスラム圏の健康教育に関する研究

 学校保健の国際的普及は南アジア、アフリカが今後のチャレンジです。そのようななかでイスラム圏を無視することはできません。2016年よりフィリピン、ニジェール、インドネシアにおいてイスラム教育のなかの健康教育についての研究を開始し、その普及に貢献できる知見を明らかにしています。イスラム教に対する偏見がみられるなか、その素晴らしいさについて明らかにしていきます。

国際学校保健コンソーシアム

 国際地域保健教室は、国際学校保健コンソーシアムの事務局となっております。本会では、開発途上国の学童期および思春期の青少年を対象にした学校保健の普及と適切な実施に貢献する研究を推進し、世界戦略が各国の政策マネージメントに還元すること、およびコミュニティーの健康増進に寄与することを目的とした日本初のシンクタンクです。途上国においては固定観念にとらわれない柔軟な概念やアプローチの開発が必要であるため、保健学のみならず教育学、疫学、健康教育学、寄生虫学、人類生態学、経済学、政策学等々幅広い分野からの参加を期待しています。また若手研究者の育成を図るために、日本でのメンバー間の情報交換等を行うとともに、海外の研究者とのネットワークを強化しています。

これまでの活動対象国:
ニジェール、ケニア、タイ、ミャンマー、ラオス、スリランカ、ネパールなど

リンク:http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/schoolhealth/schoolhealth.jp/index.html
 


第3回東南アジア学校保健研修タイ

 
 

第4回東南アジア学校保健研修ラオス
 


ニジェール学校保健研究

 ニジェールは世界最貧国であり、経済的・環境的にも非常に厳しい状況に置かれている国の一つです。極端にインフラ整備やアクセスの問題がある国でどうやって学校保健を普及させるかについてJICA人間開発部・ニジェール事務所と共同研究を取り組んできました。国際学校保健コンソーシャムでアジア各国で展開している包括的学校保健の自己評価システムをWACIPAC(国際寄生虫対策西アフリカセンター(ガーナ野口記念医学研究所内))に紹介し、パートナー機関であるニジェール教育省はJICAの協力のもと環境に特化した形で単純にして改善のガイドラインを作成し全国規模に配布しました。この効果を判定するための大規模な研究を実施してきましたが、学校を支援する住民組織での学校保健関連の計画と予算付けが明らかに改善されていることがわかりました。ニジェール教育省をカウンターパートに、厳しい条件でなにができるかを共に考えて、学校保健の戦略の改善とその評価研究を続けています。