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アジア・太平洋地域における学校保健の緊急強化の必要性について言及した 論文が国際学術誌に掲載 この研究成果と形成された国内外のネットワークを利用した 「文部科学省:日本型教育の海外展開( EDU Portニッポン)公衆衛生教育等の海外展開に関する調査研究」プロジェクトに採択

アジア・太平洋地域における学校保健の緊急強化の必要性について言及した論文が日本小児科学会の国際誌であるPediatrics International に掲載されました。これは昨年度に琉球大学が開始したポストコロナ社会実現研究プロジェクトにおいて採択された「太平洋島嶼における健康・安全な社会・学校づくりに関する研究」による成果の第一報です。沖縄には新型コロナ感染症パンデミックの波に昨年からすでに4回押し寄せてきましたが、それを保健医療社会ともなんとか持ちこたえて来ています。それはなぜなのか、保健・医療・福祉・教育・観光といった多面的な面から分析をしてきました。現在4つの知見をあぶりだそうとしていますが、本論文のその一つです。
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Urgent need to strengthen school health in Asia and the Pacific Islands"
要約(日本語訳)アジア・太平洋島嶼地域では、2021年にコロナウイルス感染症2019(COVID-19)のパンデミックが継続することにより、学校閉鎖の可能性が高まるリスクの影響に対処するため、学校保健活動・対策の強化が緊急に必要と言えます。これらの地域では、2020年のCOVID-19の発生率が比較的低かったため、多くの国で学校閉鎖の長期化を回避することができました。しかし、今後、ワクチン接種が拡大し、パンデミックが終息傾向にあったとしても、SARS-CoV-2の変異株が子どもたちの間で広がるリスクも高まり、再び学校閉鎖を余儀なくされる可能性も高くなる可能性もあります。学校閉鎖は子供達に色々な悪影響を与えることが報告されており、最小限にしないとなりません。そのためには学校保健の強化が必要です。
Urgent need to strengthen school health in Asia and the Pacific Islands
Jun Kobayashi, Rie Takeuchi, Yuko Toyama, Ernesto R. Gregorio Jr., Hamsu Kadriyan, Crystal Amiel M. Estrada, Makoto Motomura, Norie Wake, Kyoko Yamada, Ryuji Ishikawa, Minoru Takakura (下線は琉球大学内研究者)
Pediatrics International 2021 First published: 14 July 2021
https://doi.org/10.1111/ped.14921
 
この研究で導きだされた知見と形成されたネットワークを利用して、さらにアジア・太平洋島嶼地域の学校保健普及に貢献するための施策を導きだすために、「文部科学省:日本型教育の海外展開( EDU Portニッポン)公衆衛生教育等の海外展開に関する調査研究」に申請してきましたが、6月に採択通知を受けました。「太平洋島嶼における健康・安全な社会・学校づくりに関する研究」はこの資金を受けてさらに国際的展開を強化する予定です。